毎日のようにテクノロジーが進化していく中、写真の世界も大きく姿を変えているメデイアの一つです。
「真を写しとる」写真は今や見映えのためならスマホで手軽に加工、修正してしまう。
かつては合成、CGと言われていたものが見る側も何の抵抗もなく、それらを普通の写真として受け入れられています。
19~20世紀にかけて、それまで視覚メディアの中心であった絵から、写真の登場によって人々の価値観、
世界観が変わっていったように本で読んでるような世界の見方がテクノロジーの変化によって
大きく変わっていく様子をリアルタイムで見ているようです。
人々の「リアル感」は時代によって大きく変わります。登場した時は見向きもされなかった写真も技術の向上で、
その存在感をどんどんと高めていき、一気に視覚メディアの中心に躍り出ました。
それは何よりも人々の望む「リアル感」「時代感」とうまくマッチした結果だと言えます。
デジタルの世界の「リアル」もこれからどう変貌していくのか想像もつきません。
人々の潜在的な希求が現実世界にどのような形で映し出されていくのでしょう。