制作年代が明確に分かっている世界最古の印刷物があります。
それは「百万塔陀羅尼(ひゃくまんとうだらに)」というお経で、
なんと、奈良時代に日本で作られました。
長生きや厄除けを願ったこのお経を100万部印刷し、
木製の小さな塔(こちらも100万個!!)の中に入れて、
法隆寺や東大寺など10箇所のお寺に納められました。
紙の原料には、麻、ジュート、殻(かじ)が用いられ、
虫に喰われないようキハダで染めたり、
ニカワ(ゼラチン)でにじみを防ぐ加工がなされています。
紙、というともろい印象でしたが、
高度な保存技術が施されていると、実はどの時代にも万能だということに気付かされ、ハッとします。
遠い昔の文化が、紙や印刷技術によって今も残されているのだ。
そう考えると、
現代の情報もデジタルばかりを頼るのではなく、
用途によってはやはり紙媒体でカタチを残す必要性を感じます。
デジタルでは残せない、表せない印刷を
オピカで叶えませんか。
ましも